村上シンジ 連続ブログ小説 「零」6
Posted joe :2012.01.27
午前2時半頃チドリ足で帰宅。
さぁ。どうする。
選択肢は二つだ。
1.さっさと寝て、明日本番までに必死で覚える。
2.一通りさらってから寝る。
酒が入ってなければ迷わず2を選択する。
覚えてから一度寝ておくと、頭に入り易くなるのだ。
これは中学時代の期末テストの時に学んだ。
しかし、今は酒を抜く事の方が重要かも知れない。
酒が入ると上手く指が動かなくなるからだ。
覚えるのに要する時間はおのずと増えてくるだろう。
そんな事を考えている間にも時間は刻一刻と過ぎて行く。
もう寝よう。
寝てしまおう。
いや、寝ちゃおう。
明日、僕の今持てる全てをかけてこの曲を覚えよう。
なんなら寿命を10年分使ってもいい。
僕は1を選択した。
風呂に入り、日課のストレッチをして、ブレスケアを三粒飲んでベッドに倒れこんだ。
不思議と何も考えずによく寝つけた。
僕の細胞の一つ一つが明日と言う日の大切さを分かってくれていたのかも知れない。
ありがとう細胞の皆さん。
続く。