SATOKO Diary:そして出られなかった山梨
わたしだ。
大雪に見舞われたみなさま、
大変でしたね(;_;)
本当に本当に、ご苦労様でした。
わたしも山梨ライブの翌日で、
戻り日だったのだけど、かなりすごい1日になったので、ここに記しておきたいと思う。
朝10時半くらいのーあずさ2号でー
わたしはわたしはお昼にはー
東京つきーますー。
って予定だったわたしたち。
(あずさ2号のメロディで)
(若者は知らないかも)
しかしながら、その電車が大雪のため、
運休に...(;_;)
仕方なく、
これも運命。
焦ってもしょうがないよね。
なんつって、バンマスの大島さんとランチして、
その後雪見露天風呂にて、
小さな雪だるまを作ったりして、
電車の回復を待って駅へ。
昼14時半くらいのーあずさ2号でー
わたしはわたしは夕方にはー
うち帰れーますー。
って思っていたら、
(あずさ2号のメロディで)
それも運休になってしまったのである。
ガビチョーン!
(リアクションが古い)
馳け廻るスタッフさんたち。
本日はもう、一本も電車が動かないかも知れない。
延泊か?
そんな噂が囁かれる中、
我々無能なミュージシャンたちは、
無能なのでホテルで待機する事に。
こういう時、出来ることがねぇなー。
と佗しそうにセブンでハイボールを買う大島さん。
苦しい時間帯が続く。
気分は、格上チーム相手に、
ディフェンスラインを下げないように必死だが、
後半になって体力が落ちてきてる的な感じだ。
(サッカー)
スタッフさんの頑張りで、
夕方の便に乗車変更出来たけど、
それも動くかどうか...。
ダメ元で夕方もう一度駅へ行ってみると、
なんとたった一本だけ出るとのこと!
夕方7時半くらいのー特急カイジでー
わたしはわたしは夜中にはー
うち帰りーたいー(;_;)
そんな想いで改札からホームへひた走る我々!
(やはりあずさ2号のメロディで)
だが、その乗るべき電車には、
通勤ラッシュの如く人がひしめいている!
しかし我々は山梨に何気に5日間も滞在していたので、全員荷物がでかめ!
なんだか申し訳ない!
しかし、それでも乗るしかない!
ぎゅーぎゅーの車内にクルーみんなで乗り込んだ瞬間に電車のドアは閉まった。
走りだす特急カイジ。
とにかくひとだらけ。
みんなでギューギューの通路に立ち乗りの状態。
最初はみんな、
なんだこの状況はー!
と、笑い合っていたが、
次第にまた苦しい時間帯にさしかかる。
(サッカー)
誰もこの状況を予測していなかったので、
晩ご飯を食べていなかったのだ。
もちろんこれだけ通路にひとがいたら、
ワゴンなんて通れない。
席はいらないから、酒が欲しいよね。
などと、バンマスの大島さんは、
場を和ますために韻を踏み始める。
はじけるライム。
優しさ。
てか今日の我々、
駅周辺をウロチョロしてお酒を飲んだだけって、
新宿のホームレスの方々と大体活動内容同じやん(´Д` )
なんて言っているうちに、
スタッフさんたちが、
メンバーの分だけは席を確保出来ました!
と言って、わたしたちを連れに来てくれた。
スタッフさんたちはずっと立ちっぱなし...(;_;)
とてもとてもとてもとてもとてもかわいそう(;_;)
なんとなく、
パニック時のタイタニックの中はこんな感じだったのかな...、なんて考える。
こんなに大変だというのにあいつら、
恋に落ちやがって!
などと、まったく意味のない怒りが芽生えたりする。
外の雪景色が、とても綺麗で、
とても怖い。
ここに放り出されたら怖いなぁ。
ただでさえ苦しい時間帯が続くところに、
特急カイジはなぜか途中で停車した。
ざわ、ざわ、ざわ。
(カイジ見てなきゃわからない)
ざわつく車内に響くアナウンス。
鉄道に雪で木が倒れこんでいて、
それの撤去が終わらないと進めないので、
しばし待たれよ。
的な説明をしている。
そのまま、小さな駅にゆっくりと停車し、
電車の扉が開けられ、
発車の際にはまたアナウンスするので、
アナウンスの聞こえる距離でお待ち下さい。
と駅員さんの声。
窓から見ていると、空気やタバコを吸いに外に出るひとたちが続々と歩いていく。
わたしはさいとうたかをのサバイバルを読んでしまったせいなのか、こんな時、妙にあれこれ考えてしまい、
みだりに体温を下げるのは得策ではない。
などと、変に生存したすぎる的な答えを出し、
ずっと車内にいた。
そこへタバコを吸って戻ってきた大島さんが、
外出たらさぁ、 煌煌と光るファミリーマートの看板が見えたんだが、
まだ電車動かないならなんか食料買ってこようか?
と聞いてくる。
みんなおなかはペコペコ。
このひとこそが真のサバイバーや!
と思った矢先、電車の発車するアナウンスが!
老体にムチ打ってダッシュするわ!
と言い残し風のように去る大島さん...。
数分後駅員さんに止められて戻ってきた!笑
ありがとうバンマス!
あなたのがんばりによって、
わたしたちのおなかは優しさでいっぱいです...!
少し列車は進むも、1.5キロ先でまた停車。
1.5キロならギリギリいけるか?
などと、まだ煌煌と光るファミリーマートへ走る気満々のバンマス。
おもむろに革ジャンを脱ぐ。
ヤメテェ!笑
風のように去って行ったバンマス。
飲み物のないわたしたちのために、
死にながら小さな自販機でお茶を買って戻ってきた。
この寒い中汗だく!
こーゆー時、頼りになるひとがわかる。
スタッフさんたちの優しさ、
バンマスの優しさ、
なんて素敵な現場なんだ(;_;)
その後20分くらい、
バンマスは隣の席でハアハア言っていた。笑
走りすぎや!笑
しばらく停車と発車を繰り返し、なかなか進まない。
バンマスが喫煙所にて車掌さんから仕入れた情報によると、
(バンマスウロチョロしすぎ)
どうやら、線路に倒れかかってる『木』が山中に沢山あるのだが、私有地内の木だったりするので、
いちいち所有者に確認して、立会いのもと切らないといけないから、時間がかかるらしい。
結局、到着は終電の時間帯でした。
大変だったー!
でも、この件で、なんだかクルー全体の結束が強まった気がしました。
素敵なスタッフさんとメンバーに感謝して、
次もやったるでー!
サトコ・スタック・イン・ナ・トレイン
写真は頑張ったバンマスの30分後です。
スヤァ。